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晴れた2月の夕刻、東京・恵比寿の真新しいビルの最上階。“THE
WHOLEDESIGN”(以下:TWD)のオフィスまで続く回廊の窓には、美しいオレンジ色の大きな夕焼けと荘厳な富士山を望む眺望が広がっていた―。
TWDの代表を務める杉山敦彦氏は独立前、ラグジュアリー・ホテル、リュクス・レストランなどを全国展開する“Plan・Do・See”(以下:PDS)のインハウスデザイナー・チーフとして活動していた。PDSはマスコミでの宣伝活動をいっさい行わない方針を採っていたため、これまで杉山氏の活躍が一般的に知られることはなかった。 |
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「PDSとは、いまも良い関係のままデザインの仕事を継続させてもらっています。同社代表の野田豊加氏が掲げる企業理念は“I'
m one of the customer”。常に自分をお客様の立場において、サービスとは何かを考え抜き実践するというものでした。いまでも僕は野田氏の考え方にとても共感しています。
お客様がホテルや旅館、レストランやバーで過ごす時間を客観的に俯瞰して見れば、ひとりの人間の長い人生の一瞬を切り取ったようなものでしょう。その一瞬一瞬を最高に演出できるシーンって、映画のセットと似ていませんか? だから僕はいつも、デザインコンセプトを考える |
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「THE FUJIYA GOHONJIN」
2006 長野県長野市 |
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「THE KAWABUN NAGOYA」 鮨 河内屋
2008 名古屋 |
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とき、この場所でお客様がどんな時間を過ごすと最高に気持ち良くなるのか、そのストーリーをとことんイメージしています。その空間が有する地理的特性、歴史的背景、提供されるお料理や飲み物、サービスなど、さまざまなエレメントの魅力を最大限に引き出すデザインを抽出し、シナリオに起こしていくということです」 |
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杉山氏が過去にデザインを手がけたPDSの施設は、神戸北野の“THE
HOUSE OF PACIFIC”、徳島の“THE PACIFIC HARBOR”、京都の“THE
GARDEN ORIENTAL KYOTO”、神戸御影の“THE GARDEN ORIENTAL
SOSHUEN”、長野の“THE FUJIYA GOHONJIN”、ホテルとしては福岡の“THE
LUIGANS FUKUOKA”などが挙げられる。どの施設も“遊ぶ大人”に愛される空間として、現在も好調な運営を続けている。
「地域性や土着性を煮詰めていくと、ある瞬間化学反応が生じて、グローバルに通用する普遍性が顕わになるといわれています。有名なサックス奏者のビリー・ハーパー氏も、遠く離れた日本の民謡とアフリカの |
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大阪府生まれ。大阪芸大建築科卒。建築設計事務所勤務後、(株)Plan.Do.See入社、コンセプトデザイン室長として店舗開発に携わる。2006年デザインによる施設戦略を主としたクリエイティブチームTHE
WHOLEDESIGN INC.を設立。現在同社代表取締役兼チーフカルチャークリエイター。www.thewholedesign.com |
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杉山氏。恵比寿オフィスにて |
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